内子町は、愛媛県のほぼ中央部に位置しています。県都松山市から約40キロの位置にあり、JR予讃線をはじめ、国道56号線、379号、380号、松山自動車道などの幹線が通理、町の中央部を一級河川・肱川支流の小田川が流れる風光明媚な中山間地域です。
 面積は299.5平方キロで、東西30キロ、南北17・9キロの域内は、平地が少なく、78%を山林が占めています。小田深山を除くと四季を通じて温暖な気候で、モモ、ナシ、ブドウ、カキ、ユズなどの果実や野菜などさまざまな自然の恵みがあふれています。
 また、町の歴史も古く、昔から和紙や木蝋の名産地として知られています。それらを商った豪商の家がならび、その佇まいを活用した町並みを生かした観光や、村並み、山並みを楽しむ新しい景観のまちづくりを展開しています。

 基幹産業は農林業ですが、昭和60年(1985)から20年間で、農家戸数は1100戸(約30%減)、農業人口は2900人(約50%減)、農地面積は1300ha(約46%減)と、それぞれ大幅に減少しています。これを食い止めるために、内子地域では農業振興策を講じてきました。「内子フレッシュパークからり」などの直売所やグリーンツーリズム(農家による観光事業)の振興に力を入れてきた結果、一定の成果は出てきました。また、環境保全型農業にもいち早く取り組んできました。
 平成9年(1997)から、内子町は環境保全型農業の推進に取り組み、さまざまな事業を展開してきました。平成11年(1999)には土壌診断機器の整備、平成15年(2003)には畜糞と生ゴミを資源とするたい肥施設の整備を行い、化学合成肥料・化学肥料の低減に努めています。また、平成18年(2006)には、「内子フレッシュパークからり」の農産物直売所において、「トレーサビリティ」を完全実施しました。加えて、内子町では、「有機農業推進法」の骨子に沿って有機農業を推進しています。

 また、減少する農業人口を食い止めるために、内子町では農業の担い手を育てるため、「認定農業者の育成」「I・U・Jターンの募集」「集落営農や農業法人化による施設の推進」「内子町知的農村塾」「新規作物への転換」などのいくつかの対策を講じてきました。特に「うちこんかいプロジェクト」は、I・U・Jターンした人たちの支援と新規就農者の育成を図るため、宿泊棟を併設した新規就農者技術習得研修施設を整備しています。

 私たちは、こうした取り組みを含め、内子町への新規就農者を応援します。農業法人化や農業の健全経営をお考えなら、ぜひ私たちにご相談ください。